age of the moon
TV塔の横を満月1日過ぎの月が昇る.殆ど視えないけれど,薄皮1枚分の心が剥がれて行く.
職場のパーティは苦手.送別会でも結婚式でも,立食タイプの会合だと,乾杯後5分で所在無くなってしまう.主賓を祝ってあげたい気持ちはあるんだが,微妙な距離の同僚や上司と当たり障り無い話を続けていられなくて.お酒飲んで騒げる訳でなし,最近はドカ食いもしなくなって,気がつけばフロアの片隅でソフトドリンクをちびちび飲みながらじゃんけんゲームを遠目で眺めている.実は孤立してる?
自分には転職経験が無い.同じ組織で十ウン年も過ごすと,色んな人が入っては出て行く.学校のようなものだと昔どっかで書いたが,自分がその中で職員のような立場になるなら,卒業して行く者に,何にか持って行ってもらえるような事を成せているだろうか.一度でもその才能を買い,関わった事のある人材なら尚更.転職,進学,移住,結婚.人生の転機に理由は様々だが,自分の力不足をしてその決定に至らしめたのではないかと,小さな後悔と焦燥に心がうずく.
「皆さんのお陰で良い経験をしました.お世話になりました.」爽やかな挨拶の言葉は本心だとしても,そこに至る迄何日間を思い悩み,無為に感じて過ごしたのだろう.この先に希望を持って巣立って行くという事は即ち,今の居場所にそれ以上の未来が無い事を意味する.失敗と損益を重ね,同僚上司の愛情に甘え,安穏と駄文を書き連ねている40代一般社員に,それ以上のポテンシャルはあるだろうか.
You can win as long as you keep your head to the sky.
いつもの曲で贈った言葉は彼女のため,自分のため.
憧れる程に想いは遠く,揺れる心は月下の砂浜.寂しさを食べ,優しさを吐き出す.大潮の暦が小潮になり,再び満ちる頃には,この波も収まって行くのだろうか.
Be optimistic.
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