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2008.06.14

ヤマトよ永遠に

仕事柄かどうか,映像には音声程のこだわりは無くて,いや音にだってたいして無いが,昨今のAV機器にはあまり興味が無い.最新のエンタテインメントを享受するメディア・インフラとして.乃至自分のライフ・スタイルを飾るトレンド・アイテムとして,というよりは,工業製品としての意匠や,その開発思想に惹かれるからかもしれない.つまる処その辺の量販店に売っている薄型TVには哲学なんか無いのだ.

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SONY KD-36HR500

SONYの高品位TV「WEGA」ブランドを受け継ぎ,現行である「BRAVIA」ラインナップに位置するデジタル.ハイビジョンTV.36型,BS,CS,地上デジタルチューナー内臓.受像装置,ブラウン管.2004年9月生産完了.

プロダクト・デザインとしては,今迄使っていたKX-34HV2が最高だと思っている.一応まだ映るけど,もう20年選手だし,内臓PA死んでて,いちいちオーディオ起ち上げないと音聞こえないので,自宅内博物館行きと相成った(本当は今でも迷ってるんだけど).個人的には,2011年アナログ停波が予定通り実施される事も疑わしいと思っているのだが,こんな仕事でも一応ハイビジョンや地デジくらい体験しとかないとね.中古の値段もこなれて来てるようだし,としばらくヤフオクをウォッチして購入.落札価格¥78500,でも1週間後に¥68000で落ちたのがあったSHITTT!!

何を今更ブラウン管.と冷笑する諸兄は,御仁の薄型TVの画質が本当に価格相応の物とお思いか.KD-36HR500にはHDMI端子も,DVDレコーダーとのリンク機能も無いが,SONY最後のハイビジョン・ブラウン管「スーパーファインピッチFDトリニトロン」はコントラスト比にして高級液晶TVの30倍.反応速度も視野角も,現行のあらゆる薄型TVのそれを軽々と凌駕する.まさに最強最後のトリニトロン.厳密にはこの上に,ハイエンド・ブランド「QUALIA」のトリニトロン・カラーモニタ「Q015-KX36」がある.KX-34HV2の正統な後継者にあたるが,チューナー無し,完全受注生産で1セット¥1300000.非現実的な価格設定に加え,単体では放送を受信出来ないので,結局KD-36HR500を超える民生テレビジョン受像機は現在地球上に存在しない.そしてそれは既に全ての生産を完了し,新しい製品が広告や店頭に並ぶ事はもう無いのだ.

KX-34HV2の単体重量は86kg,KD-36HR500は90kg超.本体寸994x652x604mm.その大きさ重さから「戦艦大和」とも呼ぶ人もいる.←件のリンク先からのBlogは大変興味深く,また熱い文章なので是非一読をお勧めする,全文引用したいくらい.薄型TVを普及させる為,店頭展示ではKD-36HR500に地デジをつながなかったという.またこれ以降のハイビジョン・ブラウン管TV「KD-36HD900」には地デジチューナーが搭載されていない.HDMIが無いのでブルーレイを好条件でつなぐ事も出来ない.一般ユーザーが現行薄型TVと同環境で画質比較する事は容易ではないが,D3やRGBコンポジット接続の差異が本当に判別出来るだろうか.購入前何度か店頭に足を運んでみた限りでは,フルHD画質と謳われていた薄型TVの残像にも,チラ付きにも,マッハバンドにも,何か煮え切らない思いがあった.デジタル一眼カメラが1200万画素を超えても,フィルムカメラに届かないグラデーションやフォーカスがある事は素人目にも分かると思うのだが,もうそんな比較をする人はマニアの中にしか居ないのか.

とにかく,この世界最高のTVが36型8万円以下で手に入る.月に1〜2台はヤフオク出品されているようだ.運送料,リサイクル費だって安くはないが,それとあわせても,同サイズ高級液晶の半額以下で済むだろろう.消費電力は同サイズでプラズマ300W>ブラウン管230W>液晶200Wたいして違いは無い.稼働する現用品を安易に廃棄して新品購入するより,中古でも使い続ける事の方がエコのような気さえする.あとは設置スペースとアナタの粋狂次第.

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コメント

何気なしに検索できました。
私も中古でKD36-HR500を購入した口です。しかも本体価格は2万円以下でした。
 
 
このテレビの出始めの頃に店頭で見て購入意欲が注がれましたが、確か30万円?ほどしていたようで当時の私には購入できず、とりあえず4:3のハイビジョン対応のKV29-DX650の購入でお茶をにごしました。

まあ当時の放送やソフトの主力は4:3形式だったので、大きな画面で見れる29型のほうが性に合っていました。
 
 
後日ソニーのDST-TX1を購入してDX650につないで見ておりましたが結構不便なので、アナログ放送停波1年前にフルデジタルチューナー付きのこのKD36-HR500を入手し、現在も不具合なく愛用しております。

購入直後と先日の2回、裏蓋を開けてホコリの完全除去をして放熱を良くするとともに、一部箇所のハンダの盛り直しを行って、熱によるハンダのひび割れ等の劣化に備えました。

またその時に、電源部のICを交換されているのを確認しております。
でもこの3個のICを、あと1セットほど入手しておこうと思います。それでも将来、景気振興のため4K放送に移行されたら利便性はお手上げになりますが。
 
 
また液晶技術が格段に進歩した現在でも静止画だけなら良くなったけれど、動画性能と画像の奥行き感は、100年の歴史の積み重ねがあるブラウン管にはまだまだかないませんね。PCの液晶画面で観る動画と比較すると雲泥の差があります。

ちなみに私がこのHR500を入手したころ、その高画質を見たいために知人が初期のPS3を持ってきてAVマルチ端子につないで見たことがありました。BDは格段に映像帯域が広いこともあり申し分ない画質でした。
 
 
そして現在の唯一の悩みが日本メーカー・ソフト会社の横暴のせいで、D端子が無くなりHDMI端子ばかりとなったことでしたが、先日ハードオフでYTOのBDプレーヤーを偶然見つけて速攻で買って帰りました。

中華のバチモノ品で2011年の発売らしいのですが、これには真のコンポーネント端子が装着されています。
 
 
BDデコーダは今のところ使っておりませんが、D端子がなくなった対応策として、以前にHDMI→D端子変換器 LKV387をとりあえず購入しておりましたが、これにPCの出力をテストにつないで見たところ、1080i出力でもバチモノ品ということもあり画質は多少劣化するようです。後日PC録画に取り組むつもりですが、とりあえずこれで新品のBDレコーダも使えそうです。

現在はPS2持ちですが、AVマルチ端子の付属した中古PS3を入手するとかありますが、今はほとんど使っていないDX650も含め、まだまだ大切に使っていきますよ。

投稿: カクシカおじさん | 2015.10.27 22:01

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